Storyストーリー

佐藤祐介は、半年ほど前に父からアパートを譲り受けたサラリーマン。仕事の傍らアパートを経営するのはなかなか難しい。せめて空室だけでも埋まれば楽なのだが......。まあ、そんなに簡単なことではないかとため息をつく。

いつも通り仕事に向かう祐介。しかし今日は様子がおかしい。

いつもは満員にならないバスが急に満員になった。
朝からついてないな、と思う祐介は喉の渇きから自動販売機に向かう。

財布から取り出した50円玉には穴が開いていなかった。
こんな小銭あるのか? まぁそんなこともあるのか。と無理やり納得する。

会社に向かった祐介は、打ち合わせが終わるやいなや上司に飛び止められ、
新規プロジェクトのメンバーから外されたことを告げられる。

極めつけは、弁当に入っていた穴の空いていないレンコン。
後輩はレンコンは元々こういうものだというが、私がおかしいのだろうか。
諸々の出来事に違和感を覚えながら一日を終え、アパートに戻る祐介。

すると、何も書かれていなかったはずのポストに記名がされている。
このポストも、このポストも、このポストも......!
不穏な予感に駆られ、後ずさり、アパートを見上げる。
やはり、全ての空室に、明かりが灯っている!

空室も、全部全部、埋まっている......。
全ての空白が埋まっている奇妙な世界に迷い込んだ祐介は混乱し、
頭を抱えることしかできなかった。

過去の記憶を思い起こす。数日前のこと。アパート経営に悩んでいた祐介は、アパートの空室対策について調べていた。その中で見つけたちょっと不思議なサイト、しかしサービス内容を見ると理にかなった対策をしている。気付くと問い合わせをしていた。事務所に相談に訪れ、契約を即決。その後手渡されたアンケートの最後の質問は、

「あなたの人生に空白は必要ですか?」

空室?タイプミスかと一瞬戸惑うも、空室なんて無くなったほうがいい!
そう思い、迷わず「いいえ」と回答し満足気に事務所を後にした。

不敵な笑みをたたえて見送るスタッフの意味を知ることもなく。

なんちゃって社員インタビュー

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※ 上記ストーリーは全てフィクションです。
※ KARIRUは空室をなくすためだけの
サービスです。